先日テレビのニュースを見ていたら、広島や長崎に原爆が投下された日を正確に答えられた20代~30代の若者は25%程度であったとの調査結果を報道していました。
多分、この件を報道する目的・意図は「調査結果の数値が低く、戦争に対する若者の意識低下がみられる」といった所を指摘したいのだと思いますが。
率直な感想として、「日付を正確に答えられる人が、逆に25%も居るの?」でした。
私もこの調査対象かつ、日付を正確に答えられなかった人に該当しますが、これ調査することに意味あるんでしょうかね。(笑)
日付という意味を持たない数値を覚えることよりも、なぜ広島や長崎に原爆が投下されたのだろう? どうして日本とアメリカは戦争を起こすことになったのだろう? なぜ日本は国際連盟を脱退して孤立していったのだろう? といった戦争に至る経緯や歴史を学んでいる方がよっぽど大切だと思うんですが。
非常に短絡的で表面的な調査です。
「それを報道してどうしたいのでしょうかね?」 どうも方向がズレているようにしか思えません。
私もまだまだ歴史認識が深いほうではありませんが、単なる侵略戦争だとは思ってはいません。当時の世界的な流れを学んでいると、とてもそうとは言えないことが分かるからです。
単純に、「ナチスドイツと同盟して東南アジアを侵略していった」「アメリカ領の真珠湾を日本が宣戦布告なしに(が伝わる前に)奇襲攻撃した」という情報だけで見てしまうと、日本が悪いと感じてしまいますが、物事の結果には必ず原因というものがあります。
結果に至るプロセスや原因を全て遡って検証してはじめて、物事の善し悪しの判断ができます。
個人的には、侵略戦争でもあるが自衛戦争の側面の方が大きいと考えています。
結局のところ、大国ロシアの南下や西欧列強による東南アジアや日本侵略を防衛するために、日本自身が西欧列強の仲間入りをしてアジア諸国を引っ張るべく(ここは口実かな)、結果侵略という形で強くなっていった、というのが私の大まかな歴史認識です。(明治維新から続く流れの延長)
当時インドネシアやマレーシア、インドはすでに西欧列強の植民地と化しており、中国も浸食されていました。日本が立ち上がらなければ、白人至上主義によるアジア全土の植民地化に日本も飲み込まれ、世界は白人によって支配されていたかもしれません。
人権なんてあったもんじゃありません。
太平洋戦争の原因を遡っていくと、西欧列強による当時の植民地支配の現状や、日中戦争、日露戦争がなぜ起こったのか、明治維新はなぜ起こったのか、など100年近く遡ることができ、最終的にペリーの黒船来襲にまで行き着きます。
本当に、歴史って繋がっているんだなぁと思わされる瞬間です。
私が個人的に思う、第二次世界大戦がもたらしてくれた負ではない正の遺産をピックアップしてみたいと思います。
戦争を全く知らない世代の私からすると、当時の日本の天皇崇拝、絶対に命令に逆らえない軍国主義よりは、アメリカや連合国に負けてしまったとはいえ、70年以上も戦争のない平和な時代(日本国内限定)が続いている現代に生まれて良かったと思います。(平和ボケの感あり)
アメリカ統治のおかげで、封建主義から民主主義へぐっと進みましたし、アメリカ軍の駐留を約束する日米安全保障条約は現在も賛否ありますが、結局超大国アメリカの保護下に置かれることで現在まで平和主義を保てている点は否めません。
平和主義をうたい、工業化に専念することでGDP世界第二位の経済大国にまで登りつめることもできました。(過去形)
まぁ、この辺りにしておきます・・・(笑)。そこまで知識も深くないですし、深入りすると絶対に荒れる問題なので。
平和が一番ですよね。家族が平和であることを願っています。