明治維新とテロリズム

明治維新が実現していなければ、単なる賊のテロリズムに空振りしていた可能性があるんですよねぇ。短絡的に「明治維新かっこいい!」と思っていた過去の自分に反省です。
サムネ

明治維新を思い直す

同じ出来事であっても、10年前の自分と現在の自分では、その出来事に対する捉え方が変わってきます。

何を言いたいかというと、10年前には明治維新に対する興味も知識も現在ほどは高くなく、明治維新に対する捉え方が非常に表面的に捉えてしまっていた自分が居たということです。

10年前の自分は「明治維新? なんかアツいじゃん」「倒幕にむけて日本が一つになってがんばった結果、明治時代と開国による日本の夜明けを迎えたんだなぁ」程度にしか思っていませんでした。

現在の自分・・・「明治維新? これってテロリズムだよな」。

幕末志士

幕末志士

「テロ」という言葉に敏感になった自分

こう捉えてしまう原因には、今の時代背景も大いに関係しているかと思います。世界大戦~東西冷戦~石油利権に関わる戦争~と時代を経て、現在はテロとの戦いの時代ともいわれています。

世界の警察官とも言われるアメリカの独走が続く中、強大な軍事力に対抗するには、テロリズムのようなゲリラ的な活動に頼らざるを得ないのかもしれません。特に2000年代に入って、テロリズムの活動が活発になってきているように思います。

軍隊

テロリズムがよく起こる場所は、中東などアメリカが力で石油利権を掌握しようとしている場所や、イスラム教の信仰が盛んな場所などが多いですよね。最近ではアフリカ大陸にまで飛び火する勢いを見せています。

現在では、テロリズムに対する報道が盛んに行われており、私たち市民に対する浸透も大分進んだように感じます。そんな時代であるからこそ、改めて明治維新がテロリズムだと感じ取ったのかもしれません。

明治維新がテロリズムな理由

理由は簡単、徳川幕府の政権が強固なうちから活動を始めたからです。

日本国家の舵取りを行っている政権が強固であるにも関わらず、「政権を倒そう」「新しい国造りを進めよう」などといった発言をするのは、国家に混乱を呼び込もうとする単なるテロリストだと認識されてもおかしくはありません。

現代に生きる私たちは、明治維新とその後の歴史を知っているからこそ、すんなりと「明治維新」を受け入れることができますが、未来もわからない当時の人々が、徳川幕府という260年間も日本国家を掌握し続けてきた権威ある難敵に挑み、倒せると想像が及ぶでしょうか?

そう考えると、光の見えない真っ暗闇を手探りで歩き続けた幕末志士達の、革命を成し遂げる強烈な志(こころざし)や偉大さが分かる気がします。「偉大」と言ってしまうと、現代の日本国が存続していること自体は結果論による部分も大きいので、少し語弊があるかもしれませんが。

吉田松陰

吉田松陰(吉田寅次郎)

吉田松陰の弟子がバクダンを製造したり、吉田松陰自身が「狂いたまえ」と発言したり、弟子が京都で「天誅」と称する暗殺を繰り返したりと、まさにテロリストじゃん。 (笑)

明治維新が実現していなければ、単なる賊のテロリズムに空振りしていた可能性があるんですよねぇ。

短絡的に「明治維新かっこいい!」と思っていた過去の自分に反省です。

何をもってして明治維新の目的が達成されたとするか

明治維新は、隣国の大国である「中国(清国)」が、イギリスをはじめとする西洋列強に急速に浸食されていく様に危機感を抱いた志士達が、日本の近代化や封建主義からの脱却(民主化)、西洋列強への仲間入りを目指して立ち上がった革命です。

徳川家の大政奉還や廃藩置県などによって、日本国の権力構造が再編されたときが一つの区切りではあると思いますが、それだけでは植民地支配の標的から逃れたことにはなりません。

大国ロシアを打ち破った日露戦争

「西洋列強への仲間入り」を果たし、日本が強国として認められるようになったのは、明治維新から38年後の1905年、日露戦争においてアジアの小国である日本が大国ロシアを打ち破り、日本有利の「ポーツマス条約」を締結させた瞬間だと思います。

西洋人に「日本やべぇ・・・」と思わせたこの瞬間こそ、「西洋列強への仲間入り」が果たされた瞬間だと思います。

民主化はもっと遅い

「民主化」に関しては、もっと時間が掛かったように感じます。徳川幕府を倒す口実として「天皇」を担ぎ上げたこともあって、「天皇中心」の国家造りが進んでしまい、太平洋戦争の敗戦によって天皇が現人神(あらひとがみ)から一個人とみなす「人間宣言」が行われるまで、かなりの時間を要しています。

政治体制とかになってくると、私もまだまだ知識不足の身です。10年後にはもっとマシな文章が書けるようになっていることを祈ります(笑)。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。