事故の詳細は以下の通り。
小学5年生(11)であった少年は、帰宅途中にマウンテンバイクで坂道を下っていた。ライトを点灯させながらの運転であったが、前を歩いていた女性(62)に気が付かず正面衝突。衝突された女性は、数年たった現在でも意識不明の寝たきり状態とのこと。
これは極端に不運な例ではありますが、こういった子供の過失を「監督義務不足」として親に慰謝料を賠償させるというケースが近年増えてきています。
こういった事例は、各保険会社や弁護士の間でも話題になっています。
などの意見もあるかと思います。
正直、「この年齢ならばこれだけのことを理解していなければならない」という線引きは非常に難しいと思います。
私も小中学生の頃、親に自転車運転を気を付けるようにと言われたり、学校で交通ルールの講習(ダミー人形が飛ぶやつです)を受けてはいましたが、それで本当に心から「気を付けよう」とは思いませんでした。(子供が意識できる「意識」とはその程度のもの)
では、交通ルールに関して劇的に意識が変わるのはいつなのか?
そうです、「自動車の運転」を学ぶときです。
私が自動車免許を取ってから変わった意識。
自転車運転をしていた頃は、一時停止などの道路標識は景色と変わらなかったのですが(失笑)、自動車運転を学んでからは、とにかく道路標識を意識するようになりました。
理由は、自動車は交通ルール上では最弱者だからです。法律では、自動車が人や自転車と事故を起こした場合、自動車運転者側に不利に働くようになっています。
あと、自転車がウザいと思うようになりました。
私の通勤途中の道に、ブロック塀で視界が遮られている信号なしの交差点があります。ギリギリまで近づかないとブロック塀の向こう側が分かりません。
優先道路はこちら側で、向こう側には一時停止の道路標識があるのですが、ここをノンストップで自転車の高校生が横切ってきます。多分、運が悪けりゃ死ぬと思うんですが、彼らはそれを分かっていないようで、毎年のように事故が起きています。
学校側(近くにあります)にもクレームが多く寄せられています。
これは自転車を運転する側の交通ルールに対する意識が極端に低いことが原因です。どちらの立場も経験しているので非常に良く分かります。
自動車の運転を学ぶまでは、いくら注意されようと、交通ルールの学内講習があろうと、交通意識は上がらないと思います。
私は自転車で高校に通っていましたが、道路標識が景色と同化してました(笑)。小道から大通りに出るときはさすがに注意して一時停止していましたが、基本的に信号機を意識するくらいで、道路標識にまで意識が向かいませんでした。
交通量が少なくて信号のない交差点とかでは、ほとんど何も考えずに運転していたように思います。
自動車ドライバーとは運転意識に雲泥の差があるということも、自動車運転を学んで初めて痛感しました。
自転車を運転していた頃は、どんだけウザい運転をしていたんだろうと。
日本では、18歳以上にならないと自動車運転免許は取れませんが、出来るだけ早く自動車運転免許は取ったほうが良いと思います。
自動車運転免許を取得することで、同時に自転車を運転した際の交通意識も高まります。今まで気にしていなかった道路標識にも目が行くようになります。
ただしペーパードライバーだと、意識はあまり向上しないかもしれません。
さすがに「小学生のうちから自動車運転を」とは言いませんが、出来るだけ早く学んだ方が良いのでは? と思うことが多々あります。特にマナーの悪い中高生の自転車運転を見ていてそう思います。
老人の運転、車道を走るロードバイクなど、自転車のマナーについては色々と話題はありますが、今回はこんなところで。