織田NOBU株式会社
最終更新日 2023/10/08

2014年大河ドラマ「軍師官兵衛」 総評

戦国モノでは久々の正統派大河。キレイな官兵衛に出逢える。
サムネ

概要

秀吉に天下を取らせた2人の天才軍師がいる。

竹中半兵衛と黒田官兵衛である。

本作は、両兵衛の一翼「黒田官兵衛」にスポットを当てた作品です。

黒田官兵衛(1546~1604)の名は、常に戦国史の中心に登場しているが、一般的な知名度は非常に低い。(今作を経てかなり上がったと思われる)

個人的にドストライクな時代なので、評価は厳し目にいきます!

黒田官兵衛
黒田官兵衛

キャスト

武将 配役
黒田官兵衛 岡田准一
光(正室) 中谷美紀
黒田長政 松坂桃李
黒田職隆 柴田恭兵
栗山善助 濱田岳
母里太兵衛 速水もこみち
井上九郎右衛門 高橋一生
後藤又兵衛 塚本高史
小寺政職 片岡鶴太郎
豊臣秀吉 竹中直人
おね 黒木瞳
二階堂ふみ
石田三成 田中圭
竹中半兵衛 谷原章介
織田信長 江口洋介
荒木村重 田中哲司
徳川家康 寺尾聰

岡田准一の演じるイケメンダンディー、キレイな黒田官兵衛。

谷原章介の演じる竹中半兵衛、これはかなりイイ! (気難しく不愛想なところが最高

田中哲司の演じる荒木村重に若干の小物感がある。

栗山善助、母里太兵衛、井上九郎右衛門の仲良し3人組も面白い。

脚本

原作 なし
脚本 前川洋一

印象に残っているシーン

ドラマの印象に残っているシーンをピックアップ。

中津城(大分県中津市)
中津城(大分県中津市)

最後の最後まで楽しめる大河

黒田官兵衛(1546~1604)の生きた時代や、豊臣秀吉の軍師であったことからも分かるように、とにかく内容が濃密で盛りだくさんである!

足利義昭追放、本願寺攻め、本能寺の変、中国大返し、山崎の戦い、賤ヶ岳の戦い、九州攻め、小牧・長久手の戦い、小田原攻め、朝鮮の役、関ヶ原の戦い・・・、簡単に挙げただけでもこれだけある。

有岡城の土牢に1年間に渡って幽閉される官兵衛の役どころにも注目です。

竹中半兵衛のキャラが理想的

「青ひょうたん」とまではいかないが、細身ですらりとした体躯、人を食ったような性格、ほとんど笑顔を見せないポーカーフェイス、無骨な職人気質。

谷原章介さん、分かってるねぇ。

荒木村重が重要な立ち位置にいた

本作の主役の黒田官兵衛を幽閉する張本人とあって、荒木村重の登場シーンが多めに設定されています。

創作の部分も多いだろうが、この2人の間柄を深く描写しており、これは予想外でした。

桐谷美玲(だし姫)に助けられる官兵衛。

有岡城跡
有岡城跡

2秒で終わった長宗我部親子の登場シーン

いくら本編のボリュームが多いとはいえ、これには笑いました。

豊臣軍に降伏して、「ははぁ」って平服してるシーンしかないやん(笑)。

長宗我部元親ファンは涙目ですね。

名門島津氏が山賊みたいな扱い

名門島津氏の小物感がハンパなかった。

頭悪そうな山賊みたいな扱い。

ハイライト(個人的なクライマックス)

九州席巻。(関ヶ原の戦いにおける第三勢力)

最後の大博打に、生き生きと采配を振るう官兵衛。

今までは、黒田家のため、家族のため、付き従ってくれる家臣のために、己の野心を捨てて死力を尽くしてきた人生であったが、それらから解放されたかのように、まるで子供のように生き生きと采配を振るう

軍師官兵衛の本当の姿を最後に見れた気がします。

黒田官兵衛
黒田官兵衛

中国大返しよりも重要だよな、こっちの方が。

総評(5.0点満点)

配役 4.0点
脚本 4.0点
総合 4.0点

綺麗すぎる官兵衛に、若干の違和感を覚えます。

岡田准一では、イケメンダンディー過ぎる。

もっと腹黒い官兵衛も見たかった。(主家を裏切ったことがないので忠義の人でもあるけど)

史実通りで久々の正統派という印象でしたが、あとワンポイント何か特徴的なモノが欲しかった。

十分面白かったんですけどね。(厳し目採点)