織田NOBU株式会社
最終更新日 2023/10/08

2011年大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」 総評

スイーツ大河のさきがけ。編み物をする柴田勝家に、全お茶の間が絶句!
サムネ

概要

浅井三姉妹の末娘「江(ごう)」の生涯に歴史スポットを当てた作品。

サブタイトル「~姫たちの戦国~」からも分かるように、「女性目線での戦国時代」を主テーマに、女性作家の田渕久美子によって描かれる異色戦国物語。(ここ重要

キャスト

武将 配役
江(三女) 上野樹里
淀(長女) 宮沢りえ
茶々(淀の幼少期) 芦田愛菜
初(次女) 水川あさみ
浅井長政 時任三郎
鈴木保奈美
織田信長 豊川悦司
柴田勝家 大地康雄
明智光秀 市村正親
豊臣秀吉 岸谷五朗
豊臣秀頼 太賀
徳川家康 北大路欣也
徳川秀忠 向井理
千姫 忽那汐里
京極高次 斎藤工

江の夫は徳川秀忠(向井理)、淀の夫は豊臣秀吉(岸谷五朗)、初の夫は京極高次(斎藤工)。

豊臣秀吉はまぁ・・猿のイメージがあるので難しいが、それ以外は見事なイケメン補正である。

元々この大河に関してはキャスティングに期待していないので、あまり文句も出てこない。

恋愛してトキめいてろ。(笑)

脚本

原作 田渕久美子
脚本 田渕久美子

(注釈)スイーツ大河とは?

従来、大河ドラマとは男臭い作品が多い。ゆえに若い女性層が寄り付きにくく、それがまた課題ともいえる。

近年、歴史ブーム・戦国ゲームブームもあってか、「歴女」と呼ばれる女性歴史愛好家が増えている。NHKはおそらく、この辺りの層を新規開拓するという狙いがあったのかもしれない。

大河ドラマという「堅苦しい・男臭い」世界観に、女性特有の「柔らかさ・スタイリッシュさ」などを取り入れるという試み自体は、新しい試みとして歓迎したい。

・・・歴史歪曲さえしないのであれば。

別名 「朝ドラ大河・昼ドラ大河」 とも。

スイーツ大河がもたらす歴史歪曲

歴史に詳しい視聴者層であれば、その違和感にすぐさま気が付くことができるが、初めて歴史人物を知る層にとっては、このスイーツ武将が最初の戦国武将イメージとして定着しかねない危険性を孕んでいる。

私が衝撃的だったのが、「かかれ柴田」「織田家中随一の猛将」でも知られる柴田勝家が、何を血迷ったのか「編み物」をするシーンである。

猛将柴田勝家=編み物をするスイーツ爺」 こんなイメージの定着は危険すぎる。(笑)

印象に残っているシーン

ドラマの印象に残っているシーンをピックアップ。

スイーツ

出だしは良かったと思います

江の生きた時代(1573~1626)は、まさに戦国時代の一番面白い時期と重なっており、着眼点は非常に素晴らしいと思います。

初めは結構期待して観ていました。

琵琶湖を望む小谷の地も、趣があって良いですよね。

琵琶湖の景勝
琵琶湖の景勝

編み物をする柴田勝家

母の市が柴田勝家と再婚し、江たちは北陸(北ノ庄城)へ移住することとなる。

先述の通り、柴田勝家は織田家中随一の猛将であり、「かかれー!」と差配を振りながら敵軍に突撃する姿から「かかれ柴田」の異名を持つ。

立派なあご髭を蓄えた、男臭い脳筋キャラである。

そんな柴田勝家も、この大河の前では、編み物をするスーイツ武将へと変貌を遂げる。

江や女中に囲まれながら、熱心に編み物をする柴田勝家。

誰か止めてくれ。

明智光秀の説得に向かう江(本能寺の変)

織田信長への謀反を決意する明智光秀。

それを知った江は、はるばる遠地から馬での単騎駆けを敢行。

江は、明智光秀と直接対談に臨むのである。(ファ!?

※このシーンを見て、この大河ドラマを視聴するのをやめました・・・。(ギブアップ)

ハイライト(個人的なクライマックス)

※全話見ていないので未評価。

総評(5.0点満点)

配役 2.0点
脚本 0.5点
総合 0.5点

今までにない衝撃を覚えました。突っ込み所が多すぎて毎回大騒ぎ、クソ過ぎる展開に大炎上していたのを覚えています。

明智光秀を説得するため、光秀と二人で直接対談する江の姿を見て、この大河ドラマの行く末を悟りました。

それを最後に、一切視聴するのをやめたので、いちおう暫定評価という所です。

俳優のせいではない、というか可哀想。

上野樹里は嫌いではないです。